私のポケットはいつもいっぱい

何故だかいつもいっぱいいっぱいになってしまう、そんな主婦の日記帳です

2016 1/12

ひさしぶりに、夕飯は何を作ろうかと思案する。冷蔵庫で眠っている食材たちを想像すると、組み合わせがぽんぽんと浮かび、食卓に乗り切らないから少し明日にまわそうよ、と自分をたしなめる。

ここ数ヶ月胃腸の機能低下が著しく、わずかにしか食べられないため(または食べても吐くため)、ほとんど夕飯を作っていなかった。

普段、仕事で飲み込みの機能が低下し食べられなくなった方たちをよく見ている。自分が食べられなくなった場合、食に対する意欲を失うのかどうなのか、鼻や胃からの経管栄養を入れて満足するだろうか…職場の仲間同士で時おり話題になること。それが、自分の身に起こった(飲み込みの機能が衰えたわけではないが)。

自分の場合は、まず、体が求める食欲によって食べているわけではなかった。どんなに気持ちが悪くても、食べたいと思う気持ちを失わなかった。

また、自分が食べられないとき、周りの人が美味しそうに食べている様子を見たり食べ物の匂いを嗅ぐだけでも満たされた気持ちになった。

吐き気や腹痛と戦いながら料理の漫画を読み漁り、グルメ紹介のテレビ、美味しいお店の情報などを調べ、私の脳はおおいに満足していた。

一方、体が求める食事というのは質素で、これまで食べていた量・ボリューム(油っけなど)の半分以下でも生きていくことが出来るとわかった。

多すぎる炭水化物も、甘いものも、揚げ物も、急いで食べることも、夜遅い食事も…私の体は求めていないし、無理をすれば確実に吐く。

これまでは、胃腸に相当負担をかけていたのだなぁと。

これから体の調子がよくなってくれば、このことを忘れてしまうかもしれない。だから書いておきたい。


もし将来、私が食べられなくなったら。主たる食事は、経管栄養などシンプルなものでOK。そして、美味しいものをちょこっとずつでいいから見たり、食べたりしたいです。もし食べることも出来なければ、美味しそうに食べているところを見せてください。よろしくお願いします。