7/15 TE:新起動/ジェニシス ~ターミネーター父さんと呼びたい~
マツコ・デラックスとマツコロイド(マツコのアンドロイド)が進行役を務める夜の番組があります。先日、そのゲストにアーノルド・シュワルツネッガーさんが出演されていました。彼の物腰がとってもチャーミングであったため、すぐに「そうだ、ターミネーター観に行こう」という気持ちになり、次のお休みに早速「ターミネーター:新起動/ジェニシス」を観に行ってきました。
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観る前にレビューを見たんですが、ターミネーターは1・2が一番!とか、(そういった)先入観にとらわれるなんて可哀そうですね、とか、賛否両論で、よく分かりませんでした。私の場合、元彼がターミネーター好きで、何度か一緒にビデオを観たことがあります。が、いつも途中で寝てしまいざっくりとしか覚えていないので、先入観は無いと言えるでしょう。
以下は、今回の映画を観た雑感です。
・多元的宇宙
今回の映画中では、複数の時間軸が交錯します。生きていて「あの時、あっちを選んでいればよかった」と後悔することはよくありますが、そう思った時、選ぶ前には、複数の可能性が考えられたことになります。Aの時間軸とBの時間軸が存在していて、AorBどちらを選ぶかによって現実が決まっていきます。自分の生きている宇宙は一つでは無くて、多元的宇宙の中の一つを選び続けているとも考えられるのかな、と。↓
「パラレルワールド」?「11次元」?→とりあえずNHK動画見てみる - NAVER まとめ
・サラとカイルの息子
また、未来から来たカイルと、1984年のサラの間に息子が出来ることについて考えてみました。こういうことが、可能かな、と。
不妊治療の方法の一つに人工授精があります。これは男性の精子を女性の子宮内にカテーテルで注入するものですが、旦那さんが自衛隊だとか船乗りだとか出張が多いとか、不在がちな方において、凍結精子を用いて行うことがあるようです。
人工授精(AIH) | 不妊治療・不妊専門病院「はらメディカルクリニック」
時空を越える凍結精子。これ、時空転送装置に似ていませんかね。逆にサラの卵子を凍結保存してカイルの精子と体外受精させることも可能です。そうすると2029年時点で息子ジョンは0歳となってしまい、年齢は合いませんが…。
・流動性知能と結晶性知能(「古いが、ポンコツではない」)
今回の映画では、若きT-800と中年のT-800の戦い、また、新型ターミネータと白髪のT-800の戦いが見られます。そこで、18~25歳をピークとする流動性知能(計算力や暗記力、集中力、IQ(知能指数)など)と年齢を重ねて上昇していく結晶性知能(知識や知恵、経験知、判断力など)について考えました。
大人になっても頭は良くなるの? :日本経済新聞 に、よれば…
「子供の脳は“単純記憶型”で、言葉や数字の並びをそのまま覚えようと思えば、割と簡単に覚えられる。ところが、思春期以降、記憶の仕方は“自我密接型”ヘと変わっていく」と篠原教授。つまり、自分が納得できること、役に立つこと、意味のあることが優先的に頭に入ってくるようになり、丸暗記自体が難しくなる。ただし、筋道だって理解する力はグンと伸びる。
T-800にとって大切なのは「サラを守ること」そのためにすべての知識と経験を統合して戦闘に臨んでいるのですね。
・ターミネーター父さん(「サラ、シートベルトをつけろ」)
個人的に一番好きなシーンは、サラとカイル、T800が逃亡用にバスジャックをした際、T-800が「サラ、シートベルトをつけろ」と言うところです。どんな緊迫したシーンであっても、サラの安全を願う親心が滲み出ている気がして。
シュワルツネッガーさん、本当に魅力的で、色々考えさせられる側面もあり、良い映画でした。三部作らしいので、続きも観たいです。