2016 2/3
自分が電車などの優先席に座るようになって感じたこと(優先席の周りに無理に立たなくてもいいと思う、荷物など相手に当てないよう気を付けてほしいなど)について、脳卒中の後遺症で麻痺がある患者さんと話した。
すると、その方は街の中を歩く際、同じように感じたそうだ。つまり、健常の方はほとんど障害者の方に配慮をしていないと。特に、スマホの画面を見ていたり、ヘッドホンをしていたり、自分以外が見えていないと感じたと。
そこで、病院の先生が「外に出たら本当に気を付けてください」と言う意味が初めてわかったそうである。
私は周りの人に配慮をしてほしいと願ったものだが、その方は、それは叶わないので…自分が気を付けようと肝に命じたのだと。
自分自身が危険にさらされないよう気を付けるのはもちろん、周りが見えない聞こえないほど集中するのはやめよう、と、今スマホの画面から少し顔を上げて、車内を見回した。